金融機関コード:
1635
ご融資
経営支援
海外ビジネスサポート
課題解決型金融について
大阪の中小企業動向調査
各種
ログイン
メニュー

課題解決型金融の事例

設備投資

創業60年余、新工場建設とロボット導入で売上倍増 「挑戦」と「事業承継」を支えたメインバンクとの伴走

18年前の土地取得から始まった次世代への投資。自動化と海外展開で切り拓く精密機械加工の未来
株式会社マスタニテック様
株式会社マスタニテック
1965年の創業以来、精密機械加工の領域で確固たる地位を築いてきた株式会社マスタニテック。創業当初から培ってきた機械加工の技術を基盤に、現在では医療機器、半導体、食品機械、そして充填機メーカーなど多岐にわたる分野の部品加工を手がけています。 

同社が大きな転換期を迎えたのは、2008年のリーマンショック。売上が一時3分の1まで激減する困難に直面しながらも、展示会を通じた地道な新規開拓と「選択と集中」により危機を乗り越えました。  

そして現在、当金庫との60年に及ぶパートナーシップのもと、新工場の稼働、若い世代への事業承継、そして複合機やロボットを活用した自動化投資を成功させ、売上倍増という著しい成長を遂げています。次のステップとして海外展開を見据える代表取締役会長の桝谷博司さまに、これまでの歩みと未来へのビジョン、金融機関との関わりについて伺いました。

創業の背景

創業からこれまでの歩み、現在の事業の強みについて

当社は1965年に先代が「桝谷製作所」として創業しました。私が引き継いだ後、2000年に有限会社化、2021年に「株式会社マスタニテック」へと社名変更・改組し、現在に至ります。
 
主な事業は精密機械加工で、現在は充填機メーカーをはじめ、医療機器、半導体、食品包装機器など幅広い業界の部品加工を手がけています。当社の強みは「困ったらマスタニ」と言われる対応力です。お客さまからの品質・価格・納期(QCD)のご要望を断らずに実現してきた信頼と、最新の複合加工機やロボットを導入した高効率な生産体制が大きな武器となっています。

創業の背景1
創業の背景2

新工場の建設を検討し始めた「きっかけ」は何だったのでしょうか?

事の始まりは今から約18年前、2008年9月のリーマンショックの半年前でした。将来を見据えて210坪の土地を確保したのですが、直後にリーマンショックが直撃し、売上が一時3分の1まで激減してしまったのです。そのため、その土地は13年間ほど駐車場として活用しながら耐える時期が続きました。

創業の背景3

転機となったのは、現社長(桝谷 彰司氏)が入社したことです。困難を乗り越えて営業基盤が整ってきたタイミングで、「次の世代がしっかり事業を展開できる基盤を作ろう」と決意し、新工場の建設へ動き出しました。

創業の背景4

新工場の計画を進めるなかで、苦労した点や意思決定で大切にしたことは?

「若い力で次の事業形成をするために、今大きな投資をするべきか」を徹底的に話し合ったことです。引き継ぎと大規模な設備投資を同時に進めるため、経営の判断としては最も思案した部分でした。
 
また、新工場の稼働にあたって「選択と集中」を行いました。以前は数百社とお取引があり、挨拶回りだけで1か月かかるような状態だったのですが、主要となる優良なお取引先からの受注をしっかり引き上げる形へシフトしました。この判断が後のスムーズな受注拡大につながりました。

創業の背景5

当金庫との出会い

どのようなお付き合いを行ってきたのでしょうか?

先代の創業期から約60年、ずっとお世話になっています。18年前の土地購入の際も親身に相談に乗っていただきましたが、新工場を建てると決めた時も、支店の担当者さまや支店長さまが本部の担当者さまと熱心に話を進めてくださり、本当に手厚くバックアップしていただきました。

当金庫との出会い1

受けた支援と現在

具体的にどのような支援を受けられましたか?

土地の借り入れから始まり、建物・設備にかかる大きな資金調達、そしてそれをいかに事業で返済していくかという長期的な資金計画を綿密に練っていただきました。最初から「新工場を建てる」という前提に立ち、役員就任前だった現社長も交えて、世代交代後の事業成長を見越した計画を共に作り上げてくれたのが非常に心強かったですね。

新工場が完成し稼働してから、どのような変化がありましたか?

今年の10月で新工場を建設して丸5年になりますが、計画通りにリピート案件・継続案件が定着し、売上は倍増しました。
 
また、新型の複合加工機やロボットを導入したことで、従来は3台の機械と人手が必要だった工程を1台に集約できるようになりました。夜間の自動運転も可能になり、人手不足に対応しながら高い生産性を維持できる体制が整いました。

受けた支援と現在1
受けた支援と現在2

大阪シティ信用金庫はどのような存在ですか?

単に融資の可否を判断するだけの存在ではなく、常に「伴走してくれるパートナー」です。支店長さまや担当者さまが当社の想いを汲み取っていただき、本部に一生懸命働きかけてくれたからこそ、今の事業基盤があります。何か課題に直面した時、真っ先に相談できる絶対的な信頼感があります。

メッセージ

これから設備投資をお考えの経営者の方へ

私自身、38歳で代表を引き継いだ経験から、2年半前に38歳だった現社長へ事業を譲りました。若い経営者のスピード感を尊重し、私はサポート役に回っています。海外(ドイツやアメリカ)を視察して痛感しましたが、深刻な人手不足が進む日本において、工場を残していくためには複合機やロボットによる自動化・省人化投資は避けて通れません。「1人当たりの生産性を上げる投資」を恐れずに行うことが重要だと感じています。

株式会社マスタニテック
西支店 Y.M

大阪シティ信用金庫 
担当者コメント

綿密な事業計画と確かな実行力
自動化と海外展開への挑戦を全力で応援します

マスタニテックさまは、桝谷会長や彰司社長がご自身で非常に綿密な事業計画を立てられ、大型の機械設備を順次導入しながら着実に売上を伸ばされています。その有言実行の姿勢と高い技術力には、私どもも深く敬服しております。

  定期的な面談を実施し将来の事業計画や現在の受注状況をしっかり確認・共有し合いながら、都度、最適なサポートをすることを心がけております。

  人手不足が課題となる製造業において、ロボット活用や複合機導入による省人化・高生産性化を進められている姿勢は、モデルケースたる企業さまと評価しています。今後はオーストラリアをはじめとする海外販路開拓という新たなステップへ向かわれるとお聞きしておりますので、引き続きメインバンクとして様々な視点からしっかりと伴走ご支援してまいります。

株式会社マスタニテック

創業以来、医薬機器、半導体、食品機械など幅広い分野の精密部品加工を手がけています。
「困ったらマスタニテック」と言われる対応力を強みに、最先端の複合加工機やロボット導入など 積極的な設備投資を行い、自動化・省力化による高品質なものづくりを追求しています。
事業を引き継いだ若き現社長のもと世代交代を果たし、国内基盤の強化とともに新たな挑 戦を推進。今後は、来年3月にオーストラリア・メルボルンで開催される大型展示会 「APPEX」への出展をはじめ、海外への販路開拓に挑戦し、さらなる高付加価値化を目指していきます。
interview_k02_pr01.png
interview_k02_pr04.png
interview_k02_pr02.png
interview_k02_pr03.png

課題解決型金融の事例